黒服で正社員になるメリットは?仕事内容や給料相場も紹介!
目次
キャバクラなどのナイトワークのお店で働く黒服にはさまざまな働き方がありますが、「正社員とアルバイトどちらで働くべき?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
自分にあった働き方を知っていないと、黒服として働いたあとに「こんなはずじゃなかった……」と後悔してしまうかもしれません。
そこで当記事では、黒服で正社員になるメリットや黒服の仕事内容、ポジション別の給料相場などを紹介していきます。
黒服として働く際の注意点も紹介するので、黒服の仕事に興味がある方はぜひ参考にしてください。
黒服の仕事内容は、正社員とアルバイトで異なります。
まずは、それぞれの仕事内容について詳しく見ていきましょう。
アルバイトとして働く黒服の主な仕事内容は以下のとおりです。
・掃除 ・食器洗い ・アイスの交換 ・灰皿交換 ・買い出し ・タクシーの手配 ・キャッチ |
アルバイト黒服は、店内の掃除や営業中のウェイター業務が主な仕事内容です。
開店前に営業が滞りなくできるよう準備を行い、営業中はお客さんの卓を確認しながらアイスペールや灰皿を交換します。
営業中のトイレ掃除や食器洗いもアルバイト黒服の仕事であり、お客さんのタバコなどの買い出しや帰宅時のタクシー手配、新規来店を促すキャッチを行う場合もあります。
基本的には、正社員の黒服からの指示を受けて業務を行うことが多いです。
正社員として働く黒服の主な仕事内容は以下のとおりです。
・テーブルセッティング ・接客 ・付け回し ・キャスト管理 ・キャッシャー ・締め作業 |
正社員の黒服はアルバイト黒服よりも雑務が少なくなる傾向にある上、任せられる業務の幅も広がり、接客やマネジメントに関わる業務が多くなります。
正社員の黒服として重要な仕事の一つが、キャストの付け回しです。
付け回しはどの席にどのキャストを付けるかを判断する業務であり、その采配によってお店の売り上げが大きく左右されます。
キャストのシフトやメンタルの管理も、正社員の黒服の仕事の一つです。
正社員の場合、店長に昇格すると採用やお店の管理にも携わります。
イベント企画や売上管理など、自分の担当キャストだけでなくお店全体をマネジメントしなければいけません。
キャストだけでなく、黒服などのスタッフの教育も店長の業務です。
キャバクラの「付け回し」について解説!黒服が覚えるべきテクニックとコツ
正社員の黒服になるには、主に2つの方法があります。
・アルバイトからスタートする ・正社員募集の求人に応募する |
まずはアルバイトとして黒服を経験し、そこから正社員にキャリアアップするのがスタンダードな方法です。
正社員を目指している場合は、面接時に正社員になりたい旨をアピールしておきましょう。
そのぶん仕事ぶりをこまめにチェックされるため、アルバイトとしての仕事が評価されると正社員になれる可能性が高まります。
正社員になりたい旨をあらかじめ伝えておくと、正社員になる前からアルバイトでは任されないような仕事をする機会があるかもしれません。
指示される前に率先して行動したり真面目に仕事をコツコツ続けたりすることで、周囲の信頼を得られ正社員の黒服への道が近づくでしょう。
アルバイトを経験せずに、いきなり正社員として黒服の仕事をスタートするのも可能です。
しかし、まったくの未経験で正社員になると、仕事内容や働き方にギャップを感じるかもしれません。
「思っていたのとは違う……」となっても、正社員になってしまっているとすぐに辞めるのは難しいです。
未経験で黒服の仕事に興味のある方は、まずはアルバイトからスタートするのがおすすめです。
アルバイトとして入社すれば、仕事内容やお店の雰囲気、勤務体系などを確認できます。
アルバイトとして働き、長く続けられるお店かどうかを見極めましょう。
黒服には、正社員とアルバイトの2つの働き方があります。
ここからは、正社員の黒服として働くメリットを4つ紹介していきます。
・安定した収入が得られる ・待遇が充実している ・実力が評価されやすい ・人脈を広げやすい |
「正社員とアルバイトどちらで働くべき?」と迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
正社員の黒服の月給は、25〜30万円スタートが目安です。
厚生労働省のデータによると大学卒業後の初任給平均は約21万円であるため、一般的な企業の社員や飲食店の社員よりも比較的高い収入を得られます。
マネージャーや店長などの役職者に昇格すると、さらに高収入を得られるのも魅力です。
一方、黒服アルバイトは基本的に時給制であるため、労働時間や勤務日数が少なければ希望の収入を稼げません。
しかし、正社員の場合はあらかじめ月給が決められているため、収入の変動がなく安定した収入が得られます。
正社員の黒服になると、社会保険や有給休暇などの手厚い福利厚生を受けられます。
社会保険に加入すると、以下の保険が利用可能です。
雇用保険 | 失業時に失業給付を受けられる |
労災保険 | 仕事中のケガや病気に対する保険給付を受けられる |
健康保険 | ケガや病気の治療費を一部負担してもらえる |
厚生年金保険 | 年齢や障害が理由で働けないときに年金を受けられる |
これらの社会保険が充実しているため、安心して長期間働くことができます。
さらに有給休暇も取得でき、退職金や健康診断の受診などお店によってさまざまな福利厚生が充実しています。
正社員の黒服には「店舗マネージャー」「店長」「エリアマネージャー」などのさまざまな役職があり、実力が評価されるとこれらの役職に昇格する可能性が高いです。
働きが認められたら、入店数ヶ月でマネージャーに昇格するのも夢ではありません。
黒服は、年齢や働いている期間は関係なく実力を重視する業界です。
そのため、やる気さえあれば経験が浅くても実力が評価され、若いうちから役職に就けます。
黒服として上を目指したい方は、正社員として働くのがおすすめです。
キャバクラなどのナイトワークのお店には、経営者や著名人などさまざまな職業のお客さんが訪れます。
正社員の黒服はお客さんと話す機会も多いため、名前や顔を覚えてもらい人脈を広げることが可能です。
黒服として培った人脈は、将来独立する際や違う仕事に転職する際などさまざまなシーンで活用できるかもしれません。
中には、独立する際に金銭面などの援助を受けられる場合もあります。
さまざまなお客さんと接する経験を通してトークスキルが向上するのも、正社員として黒服で働くメリットの一つです。
多種多様な職業の方と知り合えるため、視野が広がりキャリアビジョンを描くきっかけにもなります。
正社員の黒服にはさまざまなメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります。
・昼夜逆転の生活になりやすい ・プライベートの時間が減る ・責任が重い ・売上のプレッシャーがある |
アルバイトとのギャップを感じやすい部分でもありますので、正社員を目指す前にぜひチェックしてください。
キャバクラなどのお店は、夜20時ごろからオープンするお店がほとんどです。
これは、キャバクラなど夜のお店が男性客をメインターゲットとしているためで、ビジネスマンが仕事終わりでも通いやすい時間に設定されています。
一方、キャバクラの閉店時間は風営法(※)で午前0時までと決められていて、条例で特別に定められているエリアでも午前1時までしか営業できません。
それならば、そんなに遅い時間まで働くことはないんじゃないかと思われるかもしれませんが、正社員はアルバイトと違い、売上や管理業務に携わることも多いので、自然と退勤までの時間が長くなってしまいます。
昼夜逆転の生活は体だけでなくメンタルにも影響しますので、健康的な生活を送りたい方にはあまりおすすめできません。
しかし、最近は明るい時間帯に営業しているキャバクラも増えてきたので、「生活スタイルを変えたくない」「恋人や友達と生活サイクルを揃えたい」という方は、早くから営業しているお店を選ぶと良いでしょう。
(※)参照:e-Gov法令検索「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」
正社員の黒服は、シフト制のアルバイトのように働く時間や日数を指定できません。
正社員の場合は週休1〜2日のケースが多く、「週3日休みたい」「◯日休みたい」などの希望は通りにくいといえます。
さらに、人気のお店や忙しいお店の場合は、残業や時間外労働が必要になってしまう状況が発生しやすいです。
このように、仕事が充実するぶん、プライベートの時間が減ってしまうのが正社員の黒服のデメリットの一つです。
前述したとおり、正社員の黒服はアルバイトの黒服よりも任される仕事が多めです。
掃除やウェイター業務などの雑務に加え、付け回しや接客、キャスト管理などの重要な仕事も任されるため、仕事への責任が重くなります。
特に付け回しや接客などでミスをすると、お店やキャストの売上に大きく影響するので、プレッシャーも感じやすくなります。
正社員は常にお店の状況やお客さんの特徴を把握して、シチュエーションごとに判断する能力を身につけることが大切です。
正社員の黒服には、お店の売上を伸ばす使命があります。
お店の売上が少ない場合は、キャストと一緒にお客さんに営業をするケースも少なくありません。
ナイトワークのお店には、週ごとや月ごとの売上目標が設定されている場合もあり、それを達成できなければプレッシャーを感じてしまうこともあるでしょう。
売上をアップさせるためには、お客さんの好みにあった女の子を付け回ししたり、お客さんの特徴を覚えておいたりするのが大切です。
とはいえ、いきなり最初から売上に貢献するのは難しいことなので、あまり焦る必要はありません。
学ぶ姿勢を忘れず経験を積んでいけば、自然と売上に貢献できる黒服を目指せるでしょう。
正社員の黒服として働く際にはさまざまな注意点があります。
黒服の仕事を始める予定の方は、以下の3つの点に注意しましょう。
・お店のルールは必ず守る ・立ち仕事なので体力勝負 ・雑に扱われても動じないメンタルが必要 |
ナイトワークではお店ごとにルールが設けられており、 黒服はルールを必ず守らなければいけません。
ルールを破ってしまうと、罰金や降格、最悪の場合解雇などさまざまなペナルティが課せられます。
代表的なナイトワークのお店のルールには、以下のものが挙げられます。
風紀とはナイトワークの業界用語であり、お店のキャストと交際をする行為を指します。
キャストと黒服が恋愛関係になると、キャストの接客や勤務態度に悪影響を及ぼす可能性が高いです。
キャストはお店の顔であるため、黒服はキャストに手を出すことが固く禁じられています。
風紀に違反すると、罰金や解雇などのペナルティが課せられるお店がほとんどです。
お店によっては、100万円近くの罰金+解雇といった重い処分になるケースもあります。
引き抜きとは、ほかのお店に在籍しているキャストを勧誘する行為です。
他店舗からの引き抜きや勧誘は引き抜かれたお店との関係性が悪くなってしまうため、ナイトワーク業界のタブーの一つです。
引き抜きや勧誘を行うと、罰金や降格などのペナルティが課せられます。
どうしても他店舗のキャストを引き抜きたい場合は、まずはそのお店と話し合うのが大切です。
キャッチとは、路上で道ゆく人に声をかけ来店を促す客引き行為です。
ナイトワークといえばキャッチのイメージがあるかもしれませんが、実はキャッチは風営法や迷惑防止条例で禁止されています。
これらに違反するとお店に罰金や営業停止などの処罰が下されてしまい、多額の損失を出してしまうかもしれません。
黒服がキャッチを行うと、罰金や降格、お店の異動などのペナルティが課せられます。
どんな職業でも当然ですが、もちろん黒服も無断欠勤や遅刻は信用を大きく損なう行為です。
遅刻や無断欠勤を行うと、ほかの黒服やスタッフに迷惑をかけてしまいお店の秩序が大きく乱れてしまいます。
遅刻や無断欠勤をすると、そのぶんが無給になるだけでなく罰金を支払うのが一般的です。
お金だけでなく信用も失うため、時間管理は徹底しましょう。
正社員の黒服は、基本的に立って行う仕事がほとんどです。
営業中は5時間以上立ちっぱなしといったこともあるため、ある程度の体力が求められます。
さらに、開店前のオープン作業から閉店後のクローズ作業まで拘束されるため、そのぶんの体力も必要です。
ナイトワークのお店では、あくまでも主役はキャストです。
正社員の黒服はキャスト管理も大切な仕事の一つであり、愚痴を聞かされたりストレスをぶつけられたり雑に扱われることもあります。
さらに、キャストだけでなくお客さんもお酒が入るため、無茶振りや無理難題を強いられる場面もあるかもしれません。
キャストやお客さんに雑に扱われても、いちいち気にしない強いメンタルも黒服には求められます。
黒服の仕事に興味がある方の多くが気になるのは、給料相場ではないでしょうか。
ここからは、ポジション別の給料相場を紹介していきます。
アルバイトの黒服は時給が採用されているお店が多く、時給相場は1,000〜1,500円程度です。
ただし、お店によってはアルバイトの黒服であっても昇給制度があるため、頑張り次第でそれ以上の時給で働くことができます。
アルバイトの黒服は、働く時間によって毎月の給料が変動するのが特徴です。
たとえば1日8時間を20日間続けると、アルバイトでも毎月16〜24万円程度稼げます。
役職がない正社員の黒服の場合、月給25〜30万円ほどが相場です。
一般的なサラリーマンや飲食店の店員と比べると、比較的高い給料を得られます。
黒服は接客中にお客さんからチップをもらえる場合もあり、月給とは別にチップ分の給料がプラスされるかもしれません。
マネージャークラスの黒服になると、月給40〜60万円ほどが相場です。
お店によってはマネージャーの中にもさまざまなレベルがある場合があり、そのレベルによってさらに給料が細かく決まることがあります。
マネージャーになると、基本給に売上バックがプラスされる可能性が高いです。
お店の売上や担当キャストの売上があがればあがるほど、売上の数パーセントがバックとして黒服に還元されます。
店長まで昇格すると、月給80〜120万円ほどが相場になります。
店長はお店の運営全般を任される立場であり、売上やキャスト・スタッフの管理などすべての業務に責任が生じます。
店長になるには、売上を作るだけでなく、キャストやスタッフからの人望の厚さやコミュニケーション能力などさまざまな能力が求められることも。
高い月給がもらえる店長ですが、売上が悪くなるとマネージャーに降格になる可能性も高いです。
ナイトワークの黒服には主に正社員とアルバイトの2つの働き方があり、それぞれ仕事内容や責任の重さが異なります。
正社員には安定した収入や高待遇などのさまざまなメリットがありますが、責任や売上のプレッシャーがアルバイトより多いのも特徴です。
正社員の黒服として活躍するには、まずはアルバイトで経験を積むことがおすすめです。
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今回紹介した黒服の注意点を参考にしながら、ぜひ自分にあったお店を探してみてくださいね。