キャバクラボーイ(黒服)のバイトは学生でもできる?メリット・デメリットまで解説!
目次
学生になってアルバイトを探す際、「効率よく高収入を得たい」と考える方も多いのではないでしょうか。
そんな中で注目を集めているアルバイトが、「黒服」と呼ばれるキャバクラボーイの仕事です。
一見ハードルが高そうに思えるこの仕事ですが、実は未経験でも始めやすく学生生活と両立することも可能です。
ただし、生活リズムが夜型になるなどキャバクラボーイならではの働き方に順応していく必要はあります。
そこで当記事では、学生がキャバクラボーイのアルバイトを始める際に知っておくべきポイントやメリット・デメリット、学生キャバクラボーイの仕事内容などを紹介していきます。
ナイトワークやキャバクラボーイの仕事に興味のある学生の方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
キャバクラはお酒を扱う場所なので、「学生は働けないのでは?」と考える方もいることでしょう。
しかし、18歳以上であれば学生でもキャバクラボーイとして法律上問題なく働くことができます。
実際、ナイトワークの現場では多くの大学生が働いており、高時給であることから学費や生活費を賄うために働いている人も少なくありません。
キャバクラボーイの仕事は一般的な飲食店やコンビニエンスストアのアルバイトと比べても時給が高く、学生時代にたくさん稼ぐことができます。
また、アルバイト未経験でも問題なく受け入れてくれるキャバクラがほとんどで、挑戦しやすい環境であることも学生アルバイトが多い理由の一つです。
短い労働時間でも十分な収入を確保できるため、授業やサークル活動などで忙しい大学生にも向いています。
キャバクラボーイは大学生には適していますが、高校生はキャバクラボーイのアルバイトをすることが法律で禁じられています。
なぜなら、風営法で「18歳未満の未成年はナイトワークに従事してはならない」と規定されているためです。
たとえ18歳になっていたとしても、高校在学中であれば都道府県の条例や学校の規則で禁止になっているケースがほとんど。
高校生のうちは将来のための準備やほかのアルバイト探しに時間を使い、大学進学後にキャバクラボーイの仕事に挑戦しましょう。
キャバクラボーイにはさまざまな業務があり、学生アルバイトでも任される仕事は多いです。
ここからは学生キャバクラボーイの仕事内容を、開店前/営業中/閉店後の3パターンにわけて見ていきましょう。
学生キャバクラボーイの仕事は、お店が開店する前の準備作業から始まります。
主な業務内容は以下のとおりです。
掃除 | きれいな状態でお店をオープンできるように掃除する |
テーブル セッティング |
予約があれば人数に合わせてコースターや灰皿を準備する |
買い出し | 営業に必要なドリンクやフードの補充を行う |
営業中にバタバタしないよう、開店前にしっかりと準備を行います。
お客さんを迎える環境を整えることが、学生キャバクラボーイの重要な役割といえますよ。
また、学生のうちは自主的に動くことは少なく、基本的には店長や社員などのキャバクラボーイから指示された業務を行うことが多いです。
ただし、清掃などは毎日行う基本的な業務なので自ら積極的に行いましょう。
営業中は、お店が滞りなく営業できるようサポートを行います。
主な業務内容は以下のとおりです。
食器洗い | お客さんやキャストが使用したグラスなどの食器を洗う |
アイス交換 | 営業中のアイスペールを交換する |
灰皿交換 | 吸い殻が溜まった灰皿を交換する |
オーダー取り | お客さんやキャストのオーダーを聞き迅速に対応する |
配膳・下膳 | ドリンクやフードを提供し、空のグラスや食器を下げる |
キッチン業務 | ドリンクやフードを準備する |
買い出し | お客さんやキャストに頼まれたものを買いに行く |
タクシー手配 | お客さんが帰る際のタクシーを手配する |
未経験の場合、最初から難しい業務を任されることはほとんどありません。
特に、キッチン業務などは経験が必要なので徐々にスキルを習得していく流れが一般的です。
キャバクラボーイは、お店が閉まった後も仕事があります。
営業が終わると、次の日の営業のために以下の業務を行います。
掃除 | フロアやトイレなどを掃除する |
食器洗い | お客さんやキャストが使用したグラスなどの食器を洗う |
テーブル セッティング |
次の日の営業に合わせて乱れたテーブルを整える |
キャバクラボーイの勤務終了時間は、お店の営業時間や閉店後の仕事内容によっても異なります。
店によっては学生のキャバクラボーイがキャストの送迎を行うこともあり、そうなると終了時間はさらに遅くなります。
キャバクラボーイとして働くうえで必要な持ち物や装備というものがあります。
学生アルバイトであってもキャバクラボーイとして働くためには、必要なアイテムを準備しなければいけません。
キャバクラボーイに必要なものとしては以下が挙げられます。
・スーツ
・革靴
・ネクタイピン・カフス・ハンカチ
・ライター
それぞれ詳しくご紹介していきましょう。
ほとんどのお店でキャバクラボーイのスーツ着用は必須です。
キャバクラではあくまでもキャストの女性たちがメインなので、キャバクラボーイは目立たないよう黒や紺といった落ち着いた色のスーツの着用が求められます。
スーツは、キャバクラボーイとしての信頼感や清潔感を与えるためにも大切なアイテムです。
レンタルできる場合もありますが、お店によってルールは異なるため基本的には自前で購入しておきましょう。
キャバクラのような高級感のある場では、靴にもこだわりが求められます。
服装はスーツが必須なので、スーツの雰囲気に合う黒や茶色の革靴を用意するのが一般的です。
たとえスーツに合っていたとしても、スニーカーは基本的にNGなので注意しましょう。
お客さんは席に座っていることが多いため、キャバクラボーイの足元に目が行きがちです。
足元の清潔感はお客さんからの印象に直結するため、汚れがないように日々のお手入れを心がけることが大切です。
ネクタイピンにはネクタイがぶらぶらしないようにするだけでなく、ネクタイの立体感を出す役割があります。
カフスは、袖口のボタンの代わりに身につけるアイテムです。
これらのアイテムは必須ではありませんが、スーツ全体の印象を引き締めるだけでなく、細部への気配りをアピールするポイントにもなります◎
そしてハンカチは、お客さんのグラスを拭くために必要です。
お客さんが何かをこぼしたときなどにあると便利なので、持っておいて損はありません。
お客さんのタバコに火をつけるのは、ナイトワークならではの仕事です。
基本はキャストが対応しますが、キャバクラボーイが行うこともあるので必ずライターは携帯しましょう。
ただし、コンビニで購入できるような100円ライターは避けたほうが無難です。
キャバクラは高級な場所であるため、お店の雰囲気を壊さない配慮が求められます。
少なくとも1,000円以上する少し高めのライターを用意しておきましょう!
一見ハードルが高そうな仕事に見えますが、実際キャバクラボーイとして働く学生は少なくありません。
学生がキャバクラボーイのアルバイトをするには、5つのメリットがあります。
・高収入が期待できる
・自分の都合に合ったシフトが組める
・女性慣れできる
・富裕層のVIP客と知り合える
・社会人としてのマナーが身につく
キャバクラボーイの最大の魅力の一つが、時給の高さです。
エリアやお店によって差はあるものの時給1,500円以上が一般的。
なかには時給が3,000円を超えるお店もあり、一般的な飲食店やコンビニエンスストアのアルバイトよりもはるかに稼ぐことができます。
キャバクラボーイの時給が高い理由は、高単価な顧客をターゲットとしているからです。
来店するお客さんが富裕層であることが多く、一流のサービスを提供する代わりに高い時給が支払われます。
多くのアルバイトは、一ヶ月ごとのシフトを前もって決めておくのが一般的です。
しかし、キャバクラボーイの場合、お店によってはシフトを週単位で決められることもあり、学生の忙しいスケジュールに合わせやすいのもメリットの一つとなっています。
授業やサークル活動、テスト期間などの予定を優先しながら、空いている時間を活用して働けるようにシフトを調整できます。
面接の段階で「学業を優先したい」や「この曜日は空いている」といった要望を伝えておけば、お店側もスケジュールを考慮してくれるケースがほとんどです。
キャバクラボーイは女性キャストと関わる機会が多いため、異性への接し方やコミュニケーションスキルを磨くことができます。
特に、キャバクラボーイはキャストのメンタルをケアすることも仕事の一つであるため、キャストの悩みを聞くといった経験を積むことで、女性への配慮や聞き上手な対応が自然と身につくでしょう。
ただし、女性キャストと親密になりすぎるのは厳禁です。
キャバクラにおけるキャストとの恋愛関係は「風紀」と呼ばれる禁止行為であり、罰金や解雇の対象になりますので、適切な距離感を保ちながら女性に接しましょう。
キャバクラを訪れるお客さんは、経営者や高所得者などの富裕層が多いのが特徴です。
キャバクラボーイとして働くことで、普段ではなかなか出会えないような人々と接する機会があるのもメリットの一つといえるでしょう。
お客さんと信頼関係を築けば、「将来うちの会社で働いてみないか」といったオファーを受けることや、起業を考えた際に助言や支援を得られる可能性も広がります!
こうした人脈は、キャバクラボーイならではの貴重な財産となりますよ。
キャバクラに来店するお客さんは普段から一流の接客を受けている方がほとんどなので、キャバクラボーイにもそれ相応のマナーや接客スキルが求められます。
先輩ボーイやキャストの接客を見ながら、社会人としてのマナーを身につけられるのも大きなメリットといえるでしょう。
こうした経験は就職活動でも役立つ要素であり、同年代の学生と差をつけることができる貴重な財産となります。
社会人として働き出したときに、周囲から一目置かれる存在になれるかもしれません。
学生のキャバクラボーイにはたくさんのメリットがありますが、デメリットも存在します。
メリットとデメリットのどちらも理解して、自分がキャバクラボーイに向いているかを検討しましょう。
・生活リズムが乱れやすくなる
・家族に心配をかける
・場合によっては罰金を取られてしまうことがある
キャバクラは午前0時(エリアによっては午前1時)まで営業するお店が多いうえ、キャバクラボーイの仕事は閉店後も続きます。
そのため、帰宅するのが遅くなり生活リズムが乱れやすいのがデメリットの一つです。
特に朝の授業がある日などは、睡眠不足に陥りやすく学業に集中できないかもしれません。
睡眠不足は体のさまざまな不調を引き起こす原因にもなるため、アルバイトを入れる日を調整したり体調管理に気を配ったりすることも大切です。
家族の中には、キャバクラなどのナイトワークに良い印象を持っていない人がいるかもしれません。
そのため、学生でキャバクラボーイをしていることを話すと家族に心配をかけてしまう可能性があります。
場合によっては辞めろと言われることもありますので、働いていることを家族に隠すのも選択肢の一つです。
お店によってはキャバクラボーイに罰金制度が設けられていることがあります。
たとえば、遅刻や無断欠勤をした場合やノルマを達成できなかった場合に、罰金対象となることが多いです。
そして、キャストと恋愛関係になる「風紀」がバレた場合は罰金だけでなく解雇などのペナルティが課されることもあります。
このような制度があるお店で働く際は、事前にルールを十分に理解して慎重に業務をこなしましょう。
キャバクラボーイの仕事にはいくつかの注意点も存在します。
そのため、学生がキャバクラボーイのアルバイトを行う場合は以下の3つの注意点に気をつけましょう。
・お店の雰囲気を観察してバイト先を選ぶ
・「風紀」違反をしないようルールを守る
・学業がおろそかにならないようにする
キャバクラは、お店によってルールや雰囲気、仕事内容が大きく異なります。
そのため、面接の際はお店の雰囲気をよく観察することが大切です。
人間関係も重要な要素であるため、スタッフ同士の関係もよく観察しておきましょう。
また、マネージャーや先輩ボーイが他のボーイにどのように接しているかをよく見ておくことも大切。
高圧的な態度で接している場合は、自分もそのような対応をされる可能性があるので要注意です。
ナイトワークの業界用語である「風紀」とは、キャストとボーイが恋愛関係になることです。
キャストとボーイが恋愛関係になると、キャストの接客や勤務態度に悪影響を及ぼす可能性があるため、ほとんどのお店でボーイがキャストに手を出すことを固く禁じています。
そして「風紀」違反をすると、罰金や解雇などのペナルティが課せられるお店がほとんどです。
お店によっては100万円近くの罰金といった重い処分になることもあり、学生には辛いペナルティなので「風紀」違反は絶対に避けましょう。
学生の本分はあくまでも学業です。
たくさん稼げるからといってシフトを入れすぎると、生活リズムが乱れて授業や試験に支障が出る可能性もあるので注意しましょう。
さらに、サークル活動や友人との付き合いも学生時代でしか体験できない貴重な経験です。
社会人になるとゆっくり友人と旅行に行くなどの時間も少なくなります。
学生時代でしか経験できないことを謳歌しつつ、学業とキャバクラボーイのバイトを両立すさせましょう。
キャバクラボーイのアルバイトは、学生でも高収入を得られるだけでなく、人間関係や社会人スキルの向上、富裕層との出会いなど、ほかのアルバイトでは味わえない多くの貴重な経験を積むことができる仕事です。
一方で、生活リズムの乱れや家族からの心配、ルール違反に対する不安といった課題もあります。
自分に合ったお店や働き方を選びながら、今回紹介した注意点を参考に、学業と両立させながらキャバクラボーイのバイトに挑戦してみてくださいね。