黒服の仕事は怖くないって本当?実態とホワイトな職場の探し方をご紹介!
目次
みなさんは黒服という仕事にどんなイメージをお持ちでしょうか。
「怖そうな人が多い?」
「ブラックな働き方をしていそう?」
なぜか、黒服はこのように少々偏った印象を持たれがちです。
そこで今回は、そんな黒服の実態を徹底解説!
黒服の仕事はどうして怖いと思われてしまうのか、その原因を探ります。
そして後半では、これから黒服として働く方のためにホワイトなお店とブラックなお店の特徴を詳しくご紹介します!
ホワイトな環境の優良店を選ぶことで、黒服として長く安定して働き続けることができますよ。
黒服として働いてみたいとお考えの方、必見の内容です!
黒服とは、キャバクラ・ガールズバー・ラウンジなどのナイトワークで働く裏方スタッフを意味します。
基本的に黒い衣装でいることからこのような呼ばれ方になったのだとか。
男性のイメージが強いですが、最近では女性が黒服として働いているお店もあります。
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夜の世界では、この黒服の存在なくしてお店は回りません!
そんな重要な役どころ、黒服の主な仕事内容は以下のとおりです。
開店前 | 店内の清掃・機器のチェック・テーブルセット・フードやドリンクの準備・体入対応 など |
営業中 | ホール業務・接客・キャストの付け回し・会計・キャストのフォロー など |
閉店後 | 洗い物・店内の片付け・在庫確認・発注作業・ミーティング など |
その他 | 必要に応じた買い出し・売上管理・キャスト管理(シフト面やメンタル面) など |
このように黒服はさまざまな業務に携わる、お店にとって欠かせない存在であるといえます。
黒服が夜のお店にとってなくてはならない存在ということがお分かりいただけたかと思います。
しかし、やはり世間一般の印象としては「黒服は怖い」と思われがちです。
黒服の仕事に興味のある方は、なぜそんなイメージを持たれてしまうのか非常に気になるところでしょう。
その理由を、ここでは以下5つのパターンに注目して解説していきます。
・上下関係がしっかりとしている
・営業中や営業前後の飲み会が多い
・体育会系であり体を張る仕事が多い
・酔った客のトラブル対応を行うことがある
・反社会的勢力との繋がりが連想される
もちろん全員が全員というわけではないですが、黒服の世界には体育会系の出身者が多い傾向にあります。
体育会系といえば『熱い』『スパルタ』『団結力』といったイメージがある方も多いのではないでしょうか。
そして、それを仕事に置き換えると上司や先輩からの指導が厳しい、つまりは上下関係が厳しい職場との印象になります。
上下関係の厳しさは、仕事を辞めたくなる理由のひとつにもなり得るため、自然と怖いというイメージに繋がってしまうのでしょう。
しかし、考え方を変えれば『忍耐力がある』『目標意識が高い』そういった人間が多くいる現場ですので、学べる面もたくさんあります!
しっかりとした上下関係がある環境で経験を積むことは、自分自身も人として成長できるチャンスだと捉えてみるのもよいでしょう。
「黒服はとにかくお酒を飲む機会が多い!」ということをあらかじめ頭に入れておいてください。
お酒を飲む機会は、仕事の一環であるパターンと仕事抜きのパターンと2種類あります。
まず仕事中の一例としては、お客様からの無茶ぶりや、同伴・アフターへの同行です。
どちらもお店の売り上げにつながりますので、なかなか避けては通れないかもしれません。
次に仕事以外での一例ですが、これは営業後や休日などに頻繁に行われるスタッフの飲み会です。
前述したように上下関係がしっかりしている職場だからこそ、諸先輩方からの誘いは無下にしづらいといった背景があります。
お酒の場が苦手だったりお酒が強くなかったりする方であれば、そういった環境を怖いと感じてしまうのも致し方ないのかもしれません。
キャバクラなど夜の店に来るお客様のなかには、お酒が入って少々気が大きくなっている方も少なからずいらっしゃいます。
「自分は客で一番偉いから何を言ってもいいんだ!」というような厄介なお客様からターゲットになりやすいのは、黒服です。
「高い酒を入れてやるから何か一発芸やれよ!」や「延長してやるからこれでモノボケしてみろよ!」なんて無茶ぶりをされることも……。
いわば、体を張る接客をしなければならないシーンもあるということです。
体育会系のノリでやんわりこなせる方であれば楽勝かもしれませんが、そういった場面に弱い方であれば、怖いという思いに直結してしまうのかもしれません。
お客様の中には、泥酔状態になるまでお酒を飲んでしまう方もいます。
また、そのほかにも何かと強引な言動をする方、店を汚してしまう方などが出てくるような場合も想定しておかなければなりません。
そういった際に、なるべく周囲に迷惑がかからないように対応するのも黒服の役目です。
そして、『対お客様』だけではなく、『お客様対お客様』の動向にも目を配る必要があります。
それは、お客様同士で思わぬトラブルが発生してしまう可能性もゼロではないからです。
酔いも回ってヒートアップした人を止めるなどという対応は、やはり少々怖さを感じてしまうでしょう。
キレイな飲み方をする人ばかりではないのが夜の世界だということを、事前に理解しておく必要があります。
夜のお店のほとんどが、実はそうなのでは?と思うことのひとつといえば、反社会的勢力との繋がりです。
実際、この怖さを理由に黒服への道を諦めてしまう方もいるのではないでしょうか。
たしかに一昔前であれば、反社と繋がりがあるお店もあったようです。
しかし現在では「暴力団対策法」や「暴力団排除条例」といった規制強化がしっかりとされていますので、一部を除きそのようなお店はないと思っていて間違いないでしょう。
わざわざリスクを背負ってまで反社と繋がりを持つようなお店はほとんどないので、安心してくださいね。
さて、ここからは、お店選びに対するワンポイントアドバイスをお届けしていきます。
まずは「こんな店は危険!」と題して、働くのは避けたほうがよい店の特徴を挙げてみましょう。
これを知らずに入社すると、後々お給料や人間関係の面で後悔することになるのはもちろん、知らぬ間に違法な働き方をしてしまっていたなどの危険性も出てきます。
以下の5点に要注意です。
・ネット上に店舗情報が少ないもしくはゼロ
・好待遇かつ高給すぎる
・面接時の態度や対応が悪い
・違法営業や路上での客引き、スカウト行為をしている
・ぼったくり営業をしている
この現代社会においては、インターネットの情報はなくてはならないものになりました。
お店を運営する側からしても、集客のためにホームページを立ち上げたり、従業員募集のために求人サイトに掲載したりということは当たり前になっています。
そんな中で、ネット上に店舗情報がまったく出てこないような店があったらどうでしょうか。
これはもう、危険なお店だと思って間違いありません。
そういった店はとにかくコストを抑えようとしていたり、悪い口コミが書かれないようにと情報を出さないでいたりするため要注意です。
ただ例外として、昔からある老舗キャバクラのような、そもそもウェブサイトを持たない方針のお店などもありますので、そちらに関しては特に問題はないと思っておいてよいでしょう。
黒服は、一般的な仕事よりも比較的高い給料設定がされている職業です。
それは、アルバイトや正社員などの雇用形態を問いません。
しかし「そうだとしてもこれは明らかに高給すぎる」といった求人には注意が必要です。
具体的な労働時間や業務内容などの記載がまったくないのに高収入ばかりを謳っているお店は、危険な求人詐欺の可能性があります。
また、待遇面に関しても同様で『条件がよすぎる募集』にはすぐに飛びつかないようにしましょう。
例外として、誰もが知っている大手グループの求人であれば信憑性は高いといえます◎
夜の仕事に限ったことではありませんが、面接の際に悪い印象を受けた職場は、入社後上司からのパワハラや従業員同士の人間関係に悩む可能性があります。
『悪い印象』とは、たとえば説明が適当であったり、そもそも態度が悪かったりといったようなことになるでしょうか。
そういったお店では『面接時には伝えられていなかった業務をやらされる』『勤務時間が異常に長い』など、非常にブラックな働き方を要求される可能性が高いです。
ご自身のファーストインプレッションは、ぜひ信じましょう!
夜のお店は、風営法・迷惑防止条例・軽犯罪法などさまざまな法律に基づき営業しています。
しかし、中には法律を無視して違法な運営をしているお店があるのも事実です。
売上のことしか考えていない悪質なお店が行う禁止行為には、以下のようなものがあります。
下記、キャバクラの場合を例にして見ていきましょう。
時間外の営業 | 午前0時(エリアによっては午前1時)から午前6時の間は営業してはいけません。 |
未成年を雇用 | キャバクラでは、18歳未満は働いてはいけません。 |
客引きやスカウトなどの違法営業 | 風営法だけではなく、迷惑行為防止条例にも当てはまります。 |
このような法律に触れる行為をしている時点で完全アウト!大変危険です。
そして、上記の中でも主に黒服のみが巻き込まれるであろう項目が、路上での客引きやスカウト行為です。
こちらは、しつこい勧誘やつきまといとして軽犯罪法に問われる可能性もありますので、いわゆるキャッチを行うお店では絶対に働くべきではありません。
なかなか後を絶たない飲食店におけるぼったくり営業。
夜のお店となれば、その額が大変高額になるドラマのような話は実際に存在します。
そんなぼったくり営業をしているお店で働いた場合、自分の賃金さえ正確に支払ってもらえない可能性も限りなく高いです。
そして、悪い噂というのは必ず広まるものであり、そういったお店には早い段階でお客さんは来なくなります。
昨今ではネットですぐに低評価の口コミを確認できますので、そちらのチェックも欠かさないようにしましょう。
続いて『安心して働けるお店』について特徴をまとめていきます。
このポイントを押さえてお店選びをしていけば、怖い思いをせずに安心して黒服の仕事をスタートできますよ!
以下の3点を要チェックです。
・老舗店舗・営業歴が長い
・大手グループ系列店舗
・キャストの在籍数や出勤が多い店舗
そこに長く存在するお店、つまり営業歴の長いお店には何があるかというと、安定した売上です。
長くやっているからこその知名度や信頼があり、それが安定した集客にもつながります。
また、しっかりとした教育制度が整っている場合が多いので、黒服もキャストも定着しやすい傾向にあります◎
経営の基盤がきちんとしていますので、給料の未払いや突然の閉店といったトラブルが起こることもまずないでしょう。
ずっと同じ場所で営業を続けるというのは、並々ならぬ努力がなければなかなか実現できません!
ただし、頻繁に店名を変えているお店の場合は注意が必要です。
いくら長く営業していても、この場合は少々怪しいので避けたほうが無難です。
黒服に限らず、仕事を探すうえでわりと重要になるのが福利厚生ではありませんか?
福利厚生とは、各種保険や交通費の支給、食事の手当などで、充実していれば充実しているほどありがたいもの。
黒服のお仕事で見ていくと、実は大手のグループ店・系列店にはそれらがあることが多いです。
そもそも大手のグループ店・系列店は、求人内容に給料や待遇に関することがきちんと明記されており、保証もしっかりされているケースが多いです。
そして、売上が安定しているのはもちろん、シフトに入れないといったリスクなどもないことがほとんどでしょう。
夜のお店は、裏で支える黒服と実際にお客様と接するキャストがいなければ成り立ちません。
それを踏まえたうえで、キャストの人数が極端に少ないお店を想像してみてください。
なかなか顧客がつかない状況が目に見えるかと思います。
キャストの人数は、多いに越したことはないのです。
しかもそれは、その人数を雇えるほどの売上がある優良店だという判断にもつながります。
ただし注意してほしいのが、在籍キャストではなく派遣キャストばかりで人数をまかなっている場合。
これは、キャストが長続きしない原因がお店にあるのかもしれません。
『黒服が思う働きやすさ』と『キャストが思う働きやすさ』は少々違う部分もありますが、このお店にいたいと思う根本としては通ずるものがあるはずなので、在籍キャストがほぼいないようなお店は避けましょう。
危険な店&安全な店の選び方が分かり、ではいざ面接へ!とお考えの方、もう少々お待ちください!
出向いてから「こんなはずじゃなかった……」と思うことのないよう、面接前にもチェックできることがありますので最後にその方法をお伝えします。
題して、『怖くない店の見極め方』。
以下の3点を事前に行い、もっとも安心できる状態で面接へと向かいましょう!
・ナイト業界の情報を扱うWEBメディアやSNSで客の口コミを探す
・実際に問合せをしてチェックしてみる
・夜職専門の求人サイトをチェックしてみる
繰り返しになりますが、今のご時世わざわざ外に出なくてもスマホひとつである程度のことは知れるような世の中になりました。
その中でも信憑性が高いのは、実際に店を利用したことがあるお客様の口コミです。
参考にする媒体は何でも構いません◎
ナイトワーク業界の情報を扱うWEBメディアやSNSなど、とにかく気になるお店の口コミを片っ端からチェックしてみましょう。
お客様目線で書かれたぼったくりの有無やサービスの内容、キャストのレベルや店の雰囲気などは大変参考になります。
そのような内容を事前に把握しておいて損はナシ!
そこで得た情報と、実際に面接で得た内容を加味して、そのお店が怖いところではないかを判断してください。
「ここは危険じゃなさそう!」そう思えるお店が見つかったら、ぜひ電話で問い合わせをしてみましょう。
その際、優良店であるかどうかの判断基準は『丁寧な対応であるか』と『年齢確認の有無』です。
まず、きちんとした敬語で丁寧に接してもらえている感じがあるかというのを見極めてください。
いい加減な受け答えをするお店であれば、その時点でやめておきましょう。
そして、最初に年齢を聞いてくるかどうかも大切なポイントです。
この業界では18歳未満は働くことができません。
中には法律を無視して年齢を聞かずに人を雇う違法店もありますので、くれぐれも気を付けましょう。
黒服の募集は、夜職専門の求人サイトで探すのが一番確実です。
お店の雰囲気が分かるような店内写真の掲載があったり、気になる条件なども検索しやすい媒体がよいでしょう。
黒服の求人を探す際は、前述したように、ネットで店舗情報が確認できる大手グループの系列店や営業歴が長い老舗店で絞ることもできます。
そして、ホワイトなお店かどうかの判断ポイントは『キャッチなし』としっかり明記されているか、『月収○万円スタート』など給与に関する記載があるか、です。
キャッチに関しては、何も書かれていない場合は迷わず問い合わせをしてみましょう。
問い合わせをすることで対応の良し悪しを確認できるとともに、「厳しいキャッチノルマがあるなんて知らなかった……」という事態を未然に防ぐことができます。
黒服の仕事に対してどこか怖さを感じていた方、今回の記事を読んでみて気持ちに変化はありましたか?
結論、黒服の仕事は怖くありません。
怖さを連想させてしまうかもしれない業務があるだけで、お店選びを間違わなければ勤務先自体が怖いということはないといえます!
怖くない黒服求人は『ジョブショコラ』で探してみることがおすすめです◎
全国各地、黒服求人に特化したサイトで、たとえば年代別で検索をかけることなどもできます。
これまでお伝えしてきたポイントを押さえて、ぜひホワイトなお店を見つけてくださいね!