黒服も必見!スカウトマンの仕事内容や役割を解説
目次
お店に女の子を紹介してくれて利益をもたらす『スカウトマン』は、夜のお店にとって欠かせない存在です。
しかし、実際にスカウトマンとして働く場合、リスクが生じる可能性がある点には注意が必要。
当記事では、スカウトマンの具体的なお仕事内容だけでなく、リスクについてもしっかりご紹介します。
お店で働く黒服の方へは、スカウトマンとうまく付き合いレベルの高い女の子を紹介してもらうコツをご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください!
まずは、スカウトマンの仕事がどういった内容なのかをご紹介します。
具体的な仕事内容だけでなく、スカウトマンの重要性についても解説しますので、ぜひチェックしてみてください。
スカウトマンの仕事は、ナイトワークで働きたいと考えている女の子を見つけるのがメインです。
女の子は《繁華街で直接声を掛ける》《SNSで募集する》などの方法で探します。
そして、スカウトした女の子をその子が働きやすそうなお店に紹介して面接を受けさせるまでが一連の仕事の流れになります。
スカウトマンはただ声を掛けるだけでなく、女の子にナイトワークの魅力や待遇などを説明して「働きたい!」と思わせる、コミュニケーション能力が重要になる仕事です◎
また、スカウトだけでなく、面接に合格するためのアドバイスをしたり面接に同行したりすることもあります。
女の子が働きだしてからも、悩みの相談に乗ったり仕事に関するアドバイスをしたりすることがありますので、スカウト後も女の子をケアし続ける細やかさがスカウトマンには求められるでしょう。
ナイトワーク業界は、基本的に女の子が不足しています。
自分から応募してくる女の子だけでは人手不足を解消できないので、女の子をお店に紹介してくれるスカウトマンが重要となるのです。
同じ夜のお店でも仕事内容や雰囲気、客層などは異なるため、お店と合わない女の子が入店するとすぐに辞めてしまう場合も……。
スカウトマンは、そういったミスマッチが起きないようスカウトした女の子が働きやすそうなお店に紹介するため、女の子が長く安心して働けます。
また、スカウトマンの話を聞いて、ナイトワークで働くことへの抵抗感が薄れる女の子も多いです。
さまざまなお店とのつながりを持つスカウトマンは、女の子とお店をつなぐ《パイプライン》として非常に重要な役割を果たしているといえるでしょう。
スカウトマンと黒服では、報酬はどのくらい違ってくるのでしょうか。
大きな違いは、スカウトマンは歩合制、黒服は給料制が基本である点です。
ここでは、スカウトマンの報酬のシステムと黒服の給料相場をご紹介します。
スカウトマンの報酬は、お店に紹介した女の子が働きだしてから発生します。
つまり、女の子をスカウトしてお店に紹介しても、女の子が働かなければスカウトマンは無報酬となるのです。
そのためスカウトマンは、適当に女の子をスカウトしたり、女の子に嘘をついて働かせたりしても報酬は期待できないといえるでしょう。
また、紹介したお店の種類によっても報酬のシステムは変わります。
買い取り制 | 女の子が一定期間働くとスカウトマンに報酬が支払われ続ける |
永久バック制 | 女の子がお店で働いている間その子の売上の一部が支払われ続ける |
キャバクラで採用されることの多い《買い取り制》では、スカウトマンが報酬を受け取れるのは女の子が一定期間働いたあとの1回のみとなります。
相場は女の子のレベルやお店にもよりますが、5万円から15万円程度です。
一方、《永久バック制》では、スカウトマンに女の子の収入の10%から20%が支払われます。
女の子の月収が100万円でバック率が20%なら、スカウトマンには毎月20万円が入ってくるわけです。
自身の収入のためにも、スカウトマンは女の子に少しでも長く働いてもらえるような心配りが大切になります。
黒服の報酬は、所属しているお店から給料として支払われます。
スカウトマンよりも安定した収入が見込めますし、役職が上がればそのぶん給料も上がります。
給料相場ですが、アルバイトとして働く黒服の場合は、時給1,000円から1,500円程度。
正社員として働く黒服の場合は、初月給で25万円から30万円程度のお店が多いです。
マネージャーに出世すれば月給は40万円から60万円程度にアップし、さらに店長になれば月給は80万円から120万円程度と大幅アップが見込めます。
若くても能力があれば店長に出世して、高収入を目指せる点が黒服の魅力ともいえますよ。
夜のお店にとってスカウトマンに女の子を紹介してもらえるかどうかは、女の子を確保して営業を続けられるかどうかの重要なポイントです。
黒服として働くなら、スカウトマンがどんなお店に女の子を紹介するのかを理解しておいたほうが良いでしょう。
ナイトワークに興味がある女の子はみんな「たくさん稼ぎたい!」と考えています。
スカウトマンがお店に女の子を紹介しても、面接で女の子が希望する時給との折り合いがつかなければ、当然女の子はそのお店では働いてくれません。
もし働いてくれたとしても、すぐに辞めてしまう可能性が高いです。
スカウトマンは、紹介した女の子がそのお店で働き続けてくれないと報酬が得られません。
そのため、同じエリア内でお店を紹介するのなら時給が高めなお店、レベルが高い女の子ならもっと高水準な時給のお店を紹介する傾向にあります。
お店としては、働いてもらいたい女の子が面接に来た場合は、ある程度高めの時給で雇うことも検討するべきでしょう。
スカウトマンが女の子を紹介するお店として選ばれるのは、ヒマなお店よりも繁盛しているお店です。
スカウトマンはボランティアでスカウトをしているわけではなく、高い報酬を得るためにスカウトをしています。
ヒマなお店だと女の子のモチベーションが上がらず、キャバクラならスカウトマンの報酬が発生する前に辞めてしまう可能性も。
そんな《ただ働き状態》になるのを避けるため、繁盛店が選ばれるわけです。
ナイトワークで働く女の子が高い時給を求めているのはたしかですが、いくら時給が高くても女の子が辞めてしまうお店もあります。
それは《女の子同士の人間関係がギスギスしている》《遊びに来る客層が悪い》といった、女の子が働きにくいと感じるお店です。
スカウトマンにとって女の子にはある程度の期間、紹介したお店で働き続けてもらうことが重要になります。
それなのに、女の子から「辞めたい」「お店を移りたい」といった相談・クレームが次々に来るようなお店があったら、もうそのお店に女の子を紹介するのは止めようと考えるのは当然です。
お給料面だけでなく、女の子にとって働きやすいお店づくりをするのも、スカウトマンから良い女の子を紹介してもらうためのポイントといえるでしょう。
ナイトワーク業界におけるスカウトマンは、高収入が得られる職業のひとつです。
しかし、スカウト行為には、リスクが高いというデメリットもあります。
ここでは、スカウトで生じる恐れがあるリスクについてご紹介します。
スカウトマンのリスクとしてまずご紹介したいのが《迷惑防止条例違反》です。
迷惑防止条例は多くの都道府県で制定されている条例で、公共の場での迷惑行為を取り締まる目的があります。
そして、スカウト行為は、迷惑防止条例で禁止されている迷惑行為のひとつです。
迷惑行為には、スカウトのほかにキャッチ(客引き)も含まれますので、夜のお店にとって迷惑防止条例は縁が深い存在ともいえるでしょう。
迷惑防止条例の罰則は、都道府県によって異なります。
東京都の場合、路上や駅前などでの勧誘行為、つまりスカウトをおこなうと、50万円以下の罰金、または拘留もしくは科料に処されます。(※)
人の集まる繁華街では警察の見回りも多くなるため、リスクも高くなるでしょう。
(※)参照:「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例_第7条」(参照2025.3.25)
スカウト行為のなかでも風俗店へのスカウトの場合は《売春防止法》に抵触する可能性があります。
売春防止法では、売春自体だけでなく売春への勧誘・斡旋も禁止されています。
風俗店は、実質的に《売春をおこなっている場所》とみなされるため、スカウトマンが風俗店に女の子を紹介すると、売春の勧誘・斡旋に当たる可能性が生じるのです。
スカウト行為が売春防止法により売春の斡旋とみなされると、科される罰則は2年以下の懲役、または5万円以下の罰金となります。(※)
風俗店への女の子の紹介は、女の子が働いている間はずっと報酬が得られるため魅力的に感じられますが、それだけリスクが高い行為なのは覚えておきましょう。
(※)参照:e-Gov法令検索「売春防止法_第六条」(参照2025.3.25)
スカウトマンとして活動している人は《迷惑防止条例》や《売春防止法》を理解しているケースが多いです。
しかし《職業安定法違反》となる可能性については、意外と見落としがちです。
職業安定法は、労働者への職業の紹介や労働者の派遣に関するルールを定めている法律で、労働者へ職業を紹介する場合は厚生労働大臣の許可が必要となります。
スカウトは女の子への職業紹介と見なされるため、職業安定法に抵触する恐れがあるというわけです。
無許可で職業紹介をおこなうと、1年以下の懲役、または100万円以下の罰金が科されます。(※)
また、未成年者をナイトワークに紹介するとさらに大きな罰則の対象になるため、スカウトはハイリスクな行為といえます。
(※)参照:e-Gov法令検索「職業安定法_第六十四条」(参照2025.3.25)
現在では、SNSやマッチングアプリなどを利用したスカウトも増えています。
公共の場ではないため迷惑防止条例に引っかからない、と考えるかもしれませんが、実はSNSやマッチングアプリでのスカウトも迷惑防止条例の対象となる可能性があります。
さらに、売春防止法や職業安定法などにおいても、路上スカウトと同じく罰則の対象となるリスクが高いです。
SNSやマッチングアプリ上でおこなった女の子とのやりとりはデータとして残されるため、スカウト行為のはっきりとした証拠が残ります。
また、スカウトされた女の子がSNSやマッチングアプリなどの運営会社に通報し取り締まりにつながるのも、リスクが生じやすい要因といえるでしょう。
自身のお店で良い女の子に働いてもらうためには、女の子を紹介してくれるスカウトマンの存在は重要です。
ここでは、スカウトマンから良い女の子を紹介してもらうために、黒服やマネージャーがおこなうべきことをご紹介します。
スカウトマンに他のお店よりもレベルが高い女の子を紹介してもらうためには、まずは繁盛店にする努力をしましょう。
繁盛店であれば女の子も喜んで働いてくれるため、スカウトマンへのリターンも大きくなります。
良い女の子が定着して、さらにお店が繁盛して、スカウトマンもどんどん女の子を紹介してくれる、そんな良い流れができればお店としてはかなりの強みとなるでしょう。
スカウトマンにとって女の子がすぐに辞めてしまうお店だと、報酬が少なくなってうまみがありません。
そのため、女の子が定着して働ける居心地の良いお店であることも、スカウトマンが女の子を紹介する際の判断基準となります。
女の子が働きやすいお店には、スタッフとの関係性の良さや女の子同士の仲の良さ、そして客層の良さなどさまざまな要素があります。
悩んでいる女の子を見つけたら話を聞いてあげて、働きやすい環境になるようなお店づくりを行いましょう。
スカウトマンも利益ばかりではなく、関係性が良いお店には良い女の子を紹介してくれるものです。
そのためスカウトマンと仲良くし、関係を良好に保つのも重要といえます。
ヨイショしてスカウトマンを喜ばせるのも良いですし、強気に出るべきところは強気に出るのも大切です。
スカウトマンを巧みに操れば、値段の交渉や連れてきてもらう女の子のタイプのリクエストなどでも融通を利かせてもらえます。
ただし、ただベタベタと仲良くするのではなく、あくまでもビジネスにおける関係として一線は引いておくようにしましょう。
スカウトマンは、高い報酬を目指せる職業です。
しかし、それだけに不安定で、なによりもさまざまな条例や法律に違反して罰則を受ける可能性がある点には注意が必要です。
安定した収入やリスクの低い仕事をお探しであれば、スカウトマンでなく、お店の黒服としてスカウトマンと付き合うのも一つといえますよ。
スカウトマンに良い女の子を紹介してもらえればお店の売り上げもアップしますし、結果として自分の報酬も増える可能性があります。
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ジョブショコラ編集部
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